こんにちは!届かない声を聴いて想いをカタチにする社会保険労務士の田村由理です。
今日はコーチングマインドのお話しをお届けします。
コーチングでは、いろいろな区別化を学ぶのですが、コーチングの基本マインドとなる「ヘルプとアシストの違い」について紹介します。
ヘルプとアシストの違いって何でしょうか?
どちらも「援助」という意味がありますね(^^)
あなたは、人に助けを求めることができますか?
私はコーチングの学びを取るまで、人に助けてもらうことは恥ずかしい。借りを作ること。申し訳ない・・・こんな風に捉えていました。
あなたはどのように感じますか?
ヘルプとアシストを「行動」と「体験・感情」に区別すると、下記のように整理できます。
★ヘルプの状態
【行動】
する側:教える、自分がやってしまう
受ける側:何もしない、やってもらう
【体験・感情】
する側:頑張っている、やってあげている、満足感
受ける側:助かった、無理を言ってごめん、劣等感
★アシストの状態
【行動】
する側:引き出す、ヒントを与える
受ける側:積極的に発言する、行動が起きる
【体験・感情】
する側:相手との共感がある、充実感がある
受ける側:成長の喜びを感じる、相手から大切にされていると感じる(感謝が湧く)
いかがでしょうか?
一つ私の体験をお伝えします。
子育て真っ只中の私は、つい「ヘルプ」行動を子どもに対して取ってしまいます。
4歳の息子が朝の支度に時間がかかっていると、着替えを手伝ってしまったり、ハンカチや名札の準備ができていないと、「してあげる」というヘルプを多く出してしまいます。
しかしながら、ヘルプには、上下関係ができてしまうので、ヘルプを受ける側は、「私は能力が足りない人」と無意識に劣等感を積み上げてしまう危険があります。
我が家では、こんなことがありました。
息子がハンカチを忘れて登園した日がありました。
息子は、家に帰ってきて、怒った顔で私を責めました。
「お母さんがハンカチを持たせなかったから、先生に注意された!」
お母さんが悪い。僕は悪くない!!!息子は私に訴えました。
・・・私は「はっと」しました。
「ヘルプ」は依存を生む。
良かれと思ってついやってしまう行為は、私自身の安心や自分のためであって、息子の成長にはつながらない。
身をもって体験しました。
この経験から私は、相手の自発的行動を引き出す「アシスト」を意識して選択するようになりました。
あなたはいかがでしょうか?
私は子育ての中で経験しましたが、
このような他責や劣等感が根底にある負の連鎖は、残念なことに、職場や部下育成の場でも起きています。
もちろん、場合によっては、ヘルプじゃないと対処できない場面もあります。緊急で重要な場面では、ヘルプ行動が優先されます。
大切なことは、場面での使い分け。
いまいち関係がうまくいかない。なかなか部下が成長しない。と感じるときは、自分の関わり方をチェックしてみてはいかがでしょうか?
自分の意識を行動レベルで変えるとコミュニケーションの変化が起きます♪
1.相互信頼
2.共創協働(コラボレーション)
3.個性伸長
4.人間尊重
これは、私が学んだアシスト4原則です。
たとえ、相手にできないことや未達があっても、存在否定はしない。「あなたはあなたで大丈夫」と存在承認を伝える。
チャレンジしていること。取り組み続けていることを認め、できないことの改善を一緒に考える。
このような関わり方を相手がしてくれたら、あなたはどんな感情を感じますか?
部下育成や子育てのマインドとして、一つ参考にしていただけると嬉しいです。
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